主観でみる経年変化

コラム

今回は珍しく雑記です。
というのも、最近購入するものが多くレビュー記事を認めてきたわけですが、このペースで今後購入し続けていると息切れしそうです。
とはいえ文章をつくるのは好きなので(下手の横好き、といった方が正確か)ブログは書きたいのです。
購入記事以外の記事を書くとなると、コラム的要素をより多分に含むことになるでしょう。
コラム的要素……つまり僕自身の見解を含む雑記。やはり真っ先に思い浮かぶのは「エイジング」でしょうか。

記事のタイトルは「主観で見る経年変化」。
これは自然と決まっていました。
主観で見る?自分の持ち物なのだから、主観は当然だろう。とお思いの方もいらっしゃると思いますが、そこは所謂エイジング記録とは異なる目線ですすめようと思います。
ちなみに記事の更新は普段SNSでお報せしていますが、この「雑記」についてはお報せしません。
理由は僕が恥ずかしがり屋さんだからです。チャーミングですね。
思いのほか人気が出るようなら吝かではありませんが、基本的にはこういったものは自己満足です。
人気を狙って書く記事ではありませんので、あしからず。

◆エイジングの魅力

最近、鞄にまつわる記事をふたつ書きました。

こういった革製品は、「主観」でなくとも魅力的なエイジングをするものです。
つまり、他人が見ても美しいと感じる経年変化。
鞄や靴は持つものに馴染み、丁寧にメンテナンスすることで新品にはない佇まいを持ちます。

チャーチ ディプロマット

「エイジング」と表現することのほとんどは、こういった見ために現れるものではないでしょうか。
確かに色合いが変わったり、質感が進化する過程には魅力を感じます。
これ、男心なんでしょうか?エイジングってモテるの?

 

◆主観でしか見えない経年変化

一方、主観で見る経年変化とは「着心地」、「つけ心地」などでしょう。
僕が持つもので最も経年変化を感じるのはこのスーツ。

写真が既にわかりにくくて申し訳ありませんが、言いたいことは「あまり変化がない」ということです。
といっても、このスーツはまだ数か月しか着用していません。
革製品に慣れている諸兄は「数か月でエイジングなんてするもんか」とお思いの方もいらっしゃるかもしれません。
ですが僕が大いに実感するのは、生地のエイジングの早さです。
このスーツは以前ブログで紹介したことのあるスーツです。

super100で、ヴィンテージ。
昭和後期から、先日漸く洋服になりました。
はじめはざっくりとした質感に魅力を感じ、質実剛健としたイメージでオーダーしました。
着はじめはイメージ通りで固い質感。
ところがある日このスーツのジャケットにそでを通すと、なんとも柔らかいタッチに気が付きます。
そういえばトラウザーズも履きやすいような……。

この数か月で服は確実に僕に馴染み、元々抜群だったフィット感がさらに増していました。
首元への吸い付きも、ラペルの雰囲気も……。

依然艶感は程よいですが、生地が柔らかくなったことで艶の表情が変わり色気のようなものが出てきたように感じます。
本当にいい生地に巡り合ったな、と仕立てあがり数カ月後に改めて感じることが出来ました。

 

◆ツイードのエイジング

ツイード生地はエイジングするとききます。
僕の持つツイードジャケットはまだまだ新参なので、エイジングはこれからが本領でしょう。

ですがそれでも、やはり仕立て上がり当時にはない柔らかさが既にあります。
検索してみても、客観的に「このツイードジャケットはエイジングしているな!」と感じるものはありませんでした。
ツイードの経年変化の魅力は、やはり主観によるところが大きいのでは。といまのところは推察しています。
にしてもこのジャケットかっこいいな!
チェンジポケットのアクセントもイカしてる。

◆主観と客観の共存

靴の見ためにエイジングが現れたころには、もちろん履き心地もかわっていることでしょう。

VASSでMTOしたプレーントウダービー。ハーフサイズ小さいが。今や上々の履き心地。

こと服飾において、外観の変化が現れる前の段階で主観的な変化が出ているものだと思います。
つまり、僕が持つ「主観的にしか経年変化していない」と感じるものもこれから外観が変わっていく可能性があります。
皺が深く刻まれたり、パッカリングが浮いてきたり。
これもまた、魅力的ですね。

◆まとめ

トラウザーズに若干エイジングを感じる……?

身体にフィットした服は、ストレスなく着ていられます。
無理のない動きで過ごせるからこそ、自然で美しいエイジングが進むのだと思います。

先述の通り、僕の持ち物はまだどれもこれからが期待される状態。
そんな道半ばでも実感できるのが、「主観的な経年変化」というわけですね。

今後も美しく経年変化ができるよう、愛情もって着ていきたいと思います。
ところで、僕も良い経年変化しなくちゃいけませんね。小学校5年生から本質が変わっていません。

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