極地、その先:アーネスト ビスポークウォッチストラップ

時計

今年のベストバイ、既に決まってしまっているようなものです。
他が悪いわけではなく、これが強すぎるだけですが。

30歳、記念すべき年に手に入れたパテックフィリップ、カラトラバ。
10年以上恋焦がれた時計ですし、とても大切な、まさしくタイムピースです。
しかしこの時計、少々気になっている点がありました。

「純正ストラップ、使うの気がひけるな……」

いや、売却する予定はありませんから遠慮なく使ってしまっていいんですが、思いのほか薄く耐久性に難がありそうだったんです。
このクラスの時計ですから、もう少し厚みがあって……こんな色で……など、イメージばかりが膨らみます。
そんなイメージ通りのストラップ、どこにあんだよ……となるまでもなく、強い味方がいるので安心です。
その味方こそ、「EARNEST(アーネスト)」さんです。

このアーネスト、下北沢にあるショップなのですが、僕はその存在をまったく知りませんでした。
今回は服飾好き仲間であるMAX氏のご紹介で伺った次第ですが、ご紹介いただかなければ見つけられなかったでしょう。
まさに隠れた名店です。

◆EARNEST(アーネスト)

下北沢の名店、アーネスト。
ここはビスポークストラップを取り扱うだけあって、革の種類があまりにも豊富です。
クロコダイルはもちろん最高級のものが、さらにジャクルシー、エレファント、ヒポポタマスなど、見たこともないような希少な革がたくさんあります。

一点一点、オーダーメイドでつくられるストラップはまさに至高の逸品。
この店を知って、時計の楽しみ方が変わったと言っても過言ではありません。

公式ホームページから拝借

公式ホームページにはそのユニークな製作例が載っています。
一見の価値あり…というより必見です。

◆オーダーしたストラップ

撮影:アーネスト様

既に漂うただならぬ雰囲気。
今回はアーネストの金森氏に相談させて頂き、キャメルのクロコダイルを選びました。
ステッチは手縫いです。
裏革はエルメスにも使用されるヴォーエプソン。
これはMAX氏の秘蔵コレクションのひとつです。なんとありがたいことにこの貴重な革を分けて頂き、贅沢に裏貼りにしたというわけです。
この革、着けてみてわかったのですが、素晴らしい質感です。後述しますがカラーも最高。

撮影:MAX氏

まだ穴の開いていない製作途中のものです。
この時点で感動します。

◆時計との相性


最高すぎます。
黒クロコの荘厳な雰囲気も良いのですが、普段使いにはこれが良いでしょう。
ドレスコードの堅い場所に赴く場合は黒に交換します。

黒ストラップ。ドレス然としている

このように、黒の方が引き締まった印象でカラトラバのイメージとしてはこちらが正解でしょう。
しかしカラトラバを普段から愛用するにはキャメルカラーは最高の選択肢だったのではないでしょうか。

甘いテイストのカラー。
このようなポテンシャルが引き出されるとは、さすがはアーネスト、さすがはカラトラバです。

ヴォーエプソンのこのカラーは、MAX氏にカラトラバに合わせて選んでいただいたものです。
純白の文字盤に合うのでは、とのことでしたがまさしく狙い通りでした。
また予想以上にローズゴールドとの組み合わせも良い。先ほど「甘いテイスト」と表現しましたが、僕にとって「甘いテイスト」とはエレガント×フェミニンのような印象があります。
「カラトラバ×キャメルクロコ×ホワイトヴォーエプソン」はまさにエレガントとフェミニンの混合的な魅力があるように感じます。

カフにしっかり収まる36ミリ。
美しいですね。

◆まとめとあとがき

今回、ご紹介頂いた下北沢「EARNEST」は間違いなく名店ですが、泣く子も黙る紳士服マニアであるMAX氏でも紆余曲折あって辿り着いたそうです。
様々な時計ベルトブランドを渡り歩き辿り着いた到達点、といった印象を受けました。
今後もEARNESTにはお世話になることでしょうから、この感謝を忘れずに今後の時計ライフに役立てたい所存です。

◆Instagramについて


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