持つべきコートの決定版:COLチェスターコートをレビュー

コート

12月に入り、鋭い冷たさが身体にささる日も増えてきました。
コートの重要性は、好き好んでこういったブログを見てる(しかもこのマイナーなブログにくるくらいですから、他にもたくさんご覧になられているでしょう)方に今更説く必要もないでしょう。
雑誌を見ているとクラシックが好きな方でも様々なコートを着ていますね。
ローデンコートや、上級者(?)はダッフルコートなど。

今回はとりわけベーシック、且つクラシックなチェスターフィールドコートのレビューです。
今回もオーダーしたのはCOL神戸。スミズーラ(パターンオーダー)で仕立てて頂きました。

 

◆チェスターフィールドコート?

僕が「チェスターフィールド」ときいて初めに思いつくのは、意外にも椅子の方です。
革張りのボタンがついたあれですね。重厚感があってカッコいいです。
昔なぜか猛烈に欲しくなった時期があり、躍起になって探していた名残があるようです。
探しているうちに熱は冷めたので実際にはそこまで欲しいわけではなかったのかもしれませんが……。
今回のチェスターフィールドコートとは起源が似ている?同じ?ようで、共にチェスターフィールド伯爵の名からとられているようですね。
(椅子の方とは世代が違うのかもしれません)

最近でこそ大学生の方でも着ているところをよく見ますが、もとはフォーマルなデザインです。
クラシック愛好家の方の中にはああいった汎用型チェスターフィールドコートは「認めない」という方も多いようです。
あれはあれで時代の流れであり、問題視するところではないのかもしれませんね。

◆今回のチェスターコート

今回仕立てて頂いたのはこちらのチェスターコート。
ネイビーの中庸ともとれるコートですが、いろいろとこだわりのポイントがあります。
こだわり、といっても結果的にそうなったわけで、全ては素晴らしい提案の賜物なのですが……。笑

◆生地

ハリソンズのカバートクロスです。

しっかりした質感と色合いが特徴的ですね。
ウェイトは500を超えていたと思います。
生地だけ見た時はこんなに艶っぽいイメージはなかったのですが、仕立てあがってみればとても上品な雰囲気。もともと狩猟用の「カバートコート」に使われる生地であるため、こんなにエレガントなイメージはありませんでした。
ネイビーだとまた具合が違うのでしょうか?
はたまた生地が良いのか仕立てが良いのか…とにかくいい意味で予想を裏切られましたね。

実際に長年着たわけではないのでわかりませんが、丈夫そうなイメージです。
冬に外套として頻繁に使うチェスターコートですから、丈夫であるに越したことはありません。
(そんなこと言ってるといつかカシミヤで仕立てた時に一貫性に欠けそうですね)

カラーは杢ネイビーです。
杢カラーは濃淡2色の色を合わせたような色味ですが、こちらもカバートクロスの特徴だそうです。

◆ディティール

着てみました。
ディティールとしてはシンプルですが、チェンジポケットが付いています。
特に深い意味はなく、チェンジポケットが最近かっこいいなと思うので相談し、お願いしてみましたがいい雰囲気ですね。
「カバートクロスで仕立てたチェスターコートに、その由来を感じさせるディティールを取り入れた」とか言ったらそれっぽいんでしょうが、全くそんなことは考えていませんでした。
ちなみに既出の写真でもわかるように本切羽です。
外すことはありませんが、外したところで防寒性が損なわれるわけでもないので時々「遊ぶ」のも良いでしょう。

また防寒性については意外にも暖かいです。
しっかりした生地なので保温性も高いようです。
着てみてすぐに暖かいと感じましたね。

丈感については少し長め。
クラシックな着丈ですね。
長めがいいなとは思っていたので、オーダー時に「長めでお任せします」とお伝えしました。
あまりにも完璧な丈感です。
今回オーダーに際し、既製品もいくつかチェックしたんです。ラルディーニやベルベストなど……。
しかしなかなかこの理想的な丈感には出会えませんでした。
というか丈感だけでなく、このサイジングが完璧すぎます。肩、胸から腰の下にかけて、立体的な流れが出来ています。
冒頭でもお伝えした通り、これはスミズーラ(パターンオーダー)です。
仮縫いも無しです。それでいてこのフィッティングとは、思わずため息が漏れますね。

◆着用イメージ

一丁前にも、コーディネートしてみました。

「真っ赤なマフラーをいきなりあわせるなんて、勇気があるな!」とお思いかもしれませんが、これしかなかったのです。
しかしこれもカシミヤ製のお気に入りです。色的には個人的趣味全開なので、無難なやつも今度買ってこようと思います。

タイはアットヴァンヌッチ、スーツはコートと同じくCOLのスミズーラです。
吸い付くような肩の登りと胸元の立体感、伝わりますでしょうか?
また、生地の質感もただならぬ雰囲気。貫禄がありながら、服好きとしての欲求を満たしてくれるディティールです。
胸ポケットにはグローブを差すと良さそうですね。
デンツのアンライニンググローブを愛用しているので、今度合わせてみようと思います。

◆まとめ

ベーシックに見えて、随所にみられるこだわりのディティール。
美しいフィッティングにエレガントな丈感。本当に良いコートが出来上がりました。
毎回そうですが、基本的に僕は無知です。
仕立てると決めた時も、チェスターフィールドとさえ決まってませんでした。
相談し、提案頂き、アドバイスを仰ぎ、仕立てあがる服です。これほど価値のある経験はなく、それでいてその服が自分の身体のみならず趣向や狙いに合っていると本当に嬉しくなりますよね。

今回もそんな素敵な経験が出来ましたので、次にも期待して大事に着ていきたいと思います。

  


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コメント

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