夢の実現・yurimeのビスポーク譚:スピーゴラ 仮縫い

実はずいぶん前のことなのですが、スピーゴラの仮縫いに行ってきました。
前回はアトリエに訪問しビスポークを依頼。
その時の記事はこちらです。

今回の仮縫いはCOLで行うことに。
それにしても仮縫い、素敵な響きです。
高い技術をもってつくりあげられていくものは、その途中過程にしかない美しさもあります。
そういった美しさと向き合えるのも、仮縫い醍醐味ですね。

◆仮縫い

いきなり履いてしまっていてなんだか恐縮ですが、これが仮縫い靴。
未完成品の雰囲気がありますね。普段見ることのない状態です。

外にいるのは、散歩してるからです。
そもそも仮縫いでは未完成の靴を履き、問題点や気になるポイントを職人、依頼者ともに確認し、より高い完成度を目指すような作業です。(と、yurimeは認識している)

履いただけでは歩行で生じる問題点があぶり出せませんから、ちょっと散歩に出かけるわけです。

というわけで、歩き出します。
そんなに長い散歩ではなく、10分から15分くらいです。
COLの周りをぐるっと歩いてきました。
結論から申し上げると問題点というのは特に僕のセンサーには引っかからず、フィッティングは充分いいものだと思いました。

しかしスピーゴラの主である鈴木さんには修正点が見えていたようです。
大胆にも仮靴に直接書き込んでいきます。

それにしてもバングルかっこいいな

どんどん書き足されていく。
このあたりでデザインの確認も入ってきます。
内羽根セミブローグには変わりありませんが、細かなディティールについても打ち合わせます。

この仮縫い、「いよいよ靴がつくられているんだな」という感覚が強くなり、一層完成品に対する期待が高まりますね。
仮縫いにしかない興奮があるような……。
ビスポークにしかない経験やそれに伴う愉しみがあります。

◆まとめ&あとがき

こちらは最終的にスピーゴラへ戻っていく状態の仮靴。
上に載っている革はオーダーしたアノネイのボックスカーフですが、こちらは変更しました。
チョコレートのような甘いブラウンはとても魅力的ですが、少しカジュアルに寄り過ぎていることと黒靴が圧倒的に少ないことから黒に変更しました。
また、デザインについても細かな打ち合わせができたので、まさに唯一無二のビスポーク・シューズが出来上がりそうです。

今回は軽めの記事ですみません。
仮縫い編ということで、ご愛嬌。

SNSではより等身大のyurimeをpostしています。ひかないでね。
装い、メソッド。

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