謎の良シャツ:エマニュエルマフェイス カジュアルライン 

シャツ

「シャツはサックスだけでいいや」とおっしゃる方は多いと思います。
既にたくさんのシャツを体験された方が、その暫定結論としてここに辿り着く場合もあるでしょう。
僕の場合「サックスだけでいい」といった境地には辿り着かないまでも、所持するシャツのほとんどはサックスです。
コーディネートに不足はありません。

ところが、ちょっと事情があって白シャツが要るようになりまして……。
もちろん数枚持っていますが、心もとないもので新調しました。

今回はレスレストンやボリエッロも候補に挙がっていましたが、クオリティや価格的なバランス、そして物珍しさから「エマニュエル・マフェイス」のシャツを購入しました。

この記事のタイトルに、勝手なことに「謎のシャツ」なんて表現していますが知っている方は知っているブランドのようです。
僕は初めてきいたブランドですし、当然袖を通したこともありませんでした。

◆エマニュエル・マフェイス

1958年創業のイタリアのブランド。
このブランドにおいては、もはや国内での販売が僕の探す限り見つからないため多くの情報はありません。

公式ホームページも拝見しましたが、確かにこだわってつくられているようですがその特徴的なディティールに対する言及は見つけられませんでした。
というか、マフェイス自体もう既製服は売ってないのか?と思うくらい情報が少ない。

Instagramはあるようなので、メッセージを送ってみましたが返信はありませんでした。
返信がないと途端に諦めがついてしまうタチなのでそれ以来追いかけていませんが、誰かこのバトン受け取ってくれませんか。
もう一枚欲しいので。

◆ディティール

ディティールを見ていきます。
ディティールといってもこのシャツ、個人的に一番良いのは「雰囲気」です。
当然その雰囲気を醸し出す様々な要素があるわけですが、ちょっとよくわかりませんね。
要所に手縫いが見られますが、造りが凝っているかと言われれば非常にシンプル。
ギャザーが特徴的なわけでもありません。

というわけで、特筆すべきは

まず襟の形状ですね。
かなり大胆なアールを描いています。

正面から見ても複雑な表情が見てとれます。
これカジュアルラインだからでしょうか?
どちらかというとドレッシーな雰囲気に感じますが……。

そしてこれは後に続く特徴なわけですが、手縫いのボタンホールと生地の華奢さ。
向こうが透けて見えるような薄い素材で、わずかに織柄というほどでもないタテヨコのラインが見えます。

◆着用

さて、着てみました。
独特な襟の形状はジャケットに隠れますが、肩のラインに沿って綺麗です。
キーパーのつかないカジュアルな造りですがドレスで全然通用しますね。
ちょっと華奢な雰囲気にはアットヴァンヌッチのこのセッテピエゲが良いのでは……と思い合わせてみました。

良い感じですが、写真ではそんなにわかりません。
かなり自己満足の感があります。

◆あとがき

かなりおもしろくて、着心地の良いシャツでした。
個人輸入してでも欲しいと思いましたが難しそうですね。
だったらこのレビュー記事、だれが参考にするのか?謎のシャツというより、謎の記事では?

ともあれ良いシャツでした。
また出会えたら嬉しいです。
今度はドレスラインを着てみたいですね。

シャツ
SNSではより等身大のyurimeをpostしています。ひかないでね。
装い、メソッド。

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