COL神戸 至高の着心地と不変・不偏のデザイン

スーツ

今回長々と記事にしてきたオーダースーツ。
最後に着用編でおしまいです。

 

◆過去の記事はこちら。

・訪問編。
 この日の朝はCOL神戸に決めるとは思ってませんでしたね。

・注文編です。
 オーダー内容の軽いご紹介ですね。

 

・そしてレビュー編。
 出来上がったスーツのディティールの紹介です。

 

◆ス ミズーラの着心地。

とりたてて特徴的(個性的)な部分は感じられませんが、着心地やデザインのバランスには圧倒的クオリティの高さが感じられます。

例えばこの肩、ラペル周り。

美しくロールを描き、広めのラペルはなんとも優雅です。
それでいて肩回りは構築的。ある程度カッチリしているようにも見えます。

「着心地の良いスーツ」ときいて連想するのは、ナポリ仕立てのマニカカミーチャ。という方も多いのではないでしょうか。
僕も何度か着させてもらいましたが、ふんわり包んで柔らかく稼働する肩回りは感動します。
その雰囲気は特徴として見ためにも現れ、どことなくリラックスしたスタイルを実現できます。

今回のスーツはそういった類ではなく、素晴らしい着心地を実現しながら構築的なビジュアルです。
英国風ともイタリア風とも違う、まさに「ハウススタイル」ですね。

 

傾いている

背面。
肩を張ってしまったので月皺のような皺がみえますが、普段は全く問題ありません。

後ろ姿はノーベントならではのシルエットです。
少し長めの丈も相まって、独特のシルエットかと思いますが、いかがでしょうか。
ここは好みが分かれるかもしれませんね。
僕は既製服でノーベントに出会ったことがなく、オーダーの際は積極的に依頼します。
立ち姿は綺麗に見えると思うのですが、ポケットに手を入れたり座ったりすると違和感があります。
各々の好みで良いと思います。

トラウザーズ裾はダブル。
幅は4.5㎝です。5㎝でも個性的で良かったんですが、なんとなく4.5㎝にしました。
僕は3歳の頃からサッカーをしていたので特徴的な発達をしていて、下半身の補正は仮縫いしても納得がいかないことが多いですが何の問題もありません。

 

しばらく歩いて撮った写真ですが、襟が首元に吸い付いてます。
まるで体の一部ですね。

 

◆まとめ

COL神戸のスミズーラは2パターンあります。
どちらを選ぶかによって型紙は勿論工場も変わります。
つまりは全くの別物ということですね。

今回は2パターンあるうちの比較的旧型のパターン。
型紙は新しいとか古いとかで良し悪しが決まるものでもないと思いますが、このパターンが僕には合っていたようです。
ビスポーク職人であり、ショップ営業も兼ねておられる齋藤さんにアドバイスを受けて選択しましたがやはり間違いありませんね。

「次はビスポークを……」なんて相談をしていると、「yurimeさんにはこの型紙が合っているので、当分はスミズーラが良いと思います。よほど気に入る生地があれば、その時はビスポークを考えても良いでしょう。」とのこと。
この一言を聞いて、素敵な出会いに感謝しました。

今回受け取りの際に次のスーツについてもお話してきました。
ヴィンテージ生地をつかったスリーピース。
愉しみは尽きませんね。

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装い、メソッド。